2020年6月4日|久しぶりの君に言いたかったこと
今日の夕方の兄弟は、コロナ禍で2か月ぶりのレッスンだった。
弟はこの2か月の間におそらく成長期が来たんだと思うが、身長も伸びて体つきもがっしりとして、そして何よりも手が大きくなった。指つきがこんなに良くなるんだったら、もっと手の形を教えてもいいなと思ったので、ハノン1番を弾かせてみた。もっぱら彼は手の記憶でピアノを弾くので、このメカニックな練習を気に入るだろうなと思ったら案の定弾けた。よく弾くのでリズム変奏をやってほしかったが、そこまでは気が乗らないらしい。ゲーム感覚でいいから、ピアノを弾く習慣がつけばいいなと思うので、来週はリズム変奏をさせてみようと思う。ただ、ここからどうやったらコード感が身につくだろう…教材はもう少し考えないといけない。
発表会でやり残した曲は「Summer」だった。秋からやって、本当に夏の終わりに弾くことになりそうだ。手がよく覚えていたので、もう次の曲に移ってもいいのかも知れないな。
久しぶりにバーナムを開けたら、最後の1曲「元気いっぱいさあひこう」だけが残っていたが、それはまた今度。
兄ちゃんには、わたしは発表会終わりに言いたかったこと、「この2年ちょっとしっかりピアノやらへん?」やっと言えた。
上手くいかないことを上手に言葉に出来なくていらいらしたり、体が先に動くこともあるけれど、もの凄く素直な子で、根が真面目。よく人の顔を見ている彼ももう高学年になった。
わたしは、音楽がいろんなタイミングでこの子の味方になってほしいと思う。おせっかいで押しつけがましいかもしれないけれど、先生やからいいやろと勝手に納得することにした。
別にクラシックがバキバキ弾けなくてもいい。別にバキバキピアノが弾けなくてもいい。ただ、自分の楽しみのために、喜びのために、誰かとつながるために、音楽がずっと傍にあればいいなと思う。その一番ベーシックとなるような、一生使えるツールとしてのテクニックを彼には教えていきたい。
30分のレッスンはカウンセリングで終わってしまった。お母さんに申し訳ない、とは思ったけれど、こうやって腰を据えてこれから2年のことを一緒に考えるいい機会になった。彼のレッスンについては試行錯誤しながらだが、記録として残していきたいと思う。
今日の最後はお母さんのおなかにいるときから知っている彼女。水曜日の彼のレッスンを見て、ソルフェージュやりたい!と言ってくれたので、一緒に大声で歌いながらピアノを弾いている。ブルグミュラーの『パストラル』に来週から入ることにする。発表会で弾く予定だった「ホールニューワールド」は彼女メインの3人6手連弾を作りたいと思っている。
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