2020年6月1日|クレモナ音楽教室のブログスタート!
『アストル・ピアソラ』専門の木管室内楽団【『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ】バンドマスターのぴかりんです。
本拠地ルーク・カフェにてピアノほか様々な楽器を教え始めてはや4年目を迎えました。
毎年4月の第二週に発表会をやるのですが、今年はCOVID-19のせいであえなく開催を中止し、またレッスンも休業することになり、生徒さんたちとあーでもないこーでもないと取り組んできた日々が如何に大切なものだったかというのが骨身にしみています。
レッスンをする、人に音楽を教える、言葉や演奏で伝える、ということは、改めて自分の現状や考えを再認識し、音楽家としての自分自身を整える作業だったのだと実感しています。
(現在散らかり放題です!)
ということで、自分自身がレッスンで改めて学んだことや、つかんだことを書き留めていきたくて、レッスン日誌をつけることにしました。
月曜日は1時間みっちりレッスン日。ピアノ(ハノンと音階)とあとは発声のレッスンでまるごと1時間レッスンをします。
発声練習をするときにどうしてもボイスチェンジする音域があって、ボイスチェンジ以降が不安定、というよりも不安になる傾向がある。「音痴」をびびってどうしても小さく小さく作りがちになるのだが、違う、小さく小さく作るから音痴に聴こえるのだと説明。彼女についてはとにかくおおきな木を育ててから削っていきたいなと思っている。
苦手な音域をごまかさず、一度ずつ音程をあげて反復する練習をさせる。彼女のボイスチェンジの場所とわたしのボイスチェンジの場所がだいたい同じなので主にAdur、B♭durを使って「ア・エ」の発音で作る。「マ・メ」というのも悪くないが、どちらかというと今の段階ではなだらかな山を滑っていくような練習をしたい。発音はもう少しいいものがありそうだ。その他「マ・エ」は気に入って採用している。
彼女についてはなるべく正直に、わたしが学生だったときに先生に言ってほしかった言葉をなるべくかけるようにしている。もちろん基本的にはほめて伸ばすのだけれど、できていないことは正直な言葉できちんと指摘する。キツい言葉になるのかも知れないけれど、遠回りするのはお互いにとって良くない気がして。どうなんだろう。わたしの出会ってきた先生はそういう言葉を使わなかったけれど、はっきり言ってくれよと思うことが多々あった。それが生徒を教えるという職責の大切な要素なのではないだろうか。
0コメント